2006年02月20日

プリアンプの振動対策(2)

プリアンプの構造としてサブシャーシーに真空管をとりつけ、ゴムで浮かすやり方がある。
これは、電源トランスの振動を避けるのが主な目的になる。
電源トランスに耳をつけるとブーンという、うなり音と振動が感じられる。
電源トランスと、真空管が同じシヤーシーに乗っているとトランスの振動が真空管に伝わることになり、音質に影響する。
また、トランスが一緒だとトランスからのリーケージフラックスで思わぬトラブルを招くことがある。

話は違うが、昔の真空管式ラジオはバリコンという選局のための部品が付いていたが、必ずゴムブッシュで浮かして取り付けられていた。
バリコンはアルミ板を重ね合わせた構造で一つの電極が回るようになっていて容量を変化させることで選局が出来る部品だ。
このバリコンにトランスの振動が伝わると、容量が微妙に変化して安定度が悪くなる訳だ。
大昔のラジオでさえこのような対策を取っているので現代版アマチュア自作プリアンプでは何らかの対策が必要と考える。

もっとも鉄のケースにエポキシ充填した完全密閉型の電源トランスなら問題は少ないはずだがそのようなトランスは入手がむずかしくなっている。

一番手っ取り早い解決策として、電源とアンプ部分を分けて別筐体にする方法がある。

私のプリアンプは、密閉型のトランスを使っているが、さらに別筐体にしている。

つづく



Posted by はりー at 18:57│Comments(0)
 
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