2016年04月24日

バイアス調整

EL34PPアンプは、シャーシーの上面にバイアス調整用VRを設置して
出力管を取り替えたときに調整が容易に出来るようにした。
「球ころがし」というマニアのお遊びがあるが、簡単にできるので
楽しみが増えている。
現状のゴールデンドラゴンのEL34は甘くソフトな感じの音質なので
他のブランドの球はどんな音がすのるか試してみたい。
EL34は高くても4本で2万円くらいなのでコストパフォーマンスは高いと思う。
今のところJJというブランドのブルーの球とゴールデンライオンのKT-77が
見た目綺麗なので、入手を計画している。お小遣いを少しずつ貯めよう。


テスト端子にデジタルテスターのテスト棒を差し込み、電圧を見ながら手前の
調整VRをマイナスドライバーで回すとバイアス調整が出来るようになっている。

  


Posted by はりー at 18:11Comments(0)EL34

2016年04月09日

EL34PPアンプ完成

アンプの調整ができた。
NFBは13dBで最終決定。
位相補正は出力トランスの1次側に積分補正とNF抵抗に微分補正を入れた。
10kHzの方形波を8Ω単独負荷で観測すると少しリンキングがあるが、
0.47μF単独負荷にしても発振しないので最終調整とした。

特性データは以下のとおり。

1.最大出力:36W(8Ω負荷、1kHz目視によるクリッピングポイント、両チャネル動作時)
2.残留ノイズ:0.15mV(8Ω負荷、入力ショート、VR最低位置) 
3.周波数特性:10Hz(-0.5dB)~80kHz(-1dB)、110kHz(-3dB)(8Ω負荷、3Vで測定)
4.ダンピングファクタ:5.5(8Ω負荷、1kHz・1Wで測定)

出力はクリップ後に入力を増すと波形の上下がカットされ、さらに入力を増すと
クロスオーバー歪が現れる。ハードディストーションタイプだ。

残留ノイズは初段の6GH8Aで変わる。
入手した5本の内、1本が元々不良品、1本はドライバー実験中に飛ばして、
1本はマイクロフォニックノイズが出て、残りの2本のうち
1本がノイズ0.15mV、1本は0.6mVなので、ebayから5本購入注文した。

周波数特性については発信器のレンジが10Hzまでなので、超低域は測定でき
ないが10Hz付近に盛り上がりが無いので10Hz以下にピークは無いと思う。
高域は270KHzにピークがあるのでリンキングの原因になっている。

歪率は測定していないのでホームページを作るときに再度測定しよう。

EL34PPアンプ

  


Posted by はりー at 17:22Comments(0)EL34

2016年04月02日

調整中

ダミーロードを接続して調整を始めた。
オシロスコープで波形を確認しながら出力を上げていくと10Wあたりから
盛大に発振する事態になった。
正弦波の下側だけ波形が歪む。
さらに、CR発振器の出力をゼロにしてアンプの入力ボリュームを回すと
特定の位置で小さく発振することも判明。
寄生発振という現象で、これまでアンプを作ってきて初めて遭遇した。
原因はEL34のスクリーングリッドの100Ωを省いたためだろうか。
いろいろ悩んだ末に初段6GH8Aのグリッドとアース間に68pFの
マイカコンデンサを入れるとぴたっと止まった。
この状態(無帰還)でDFを測定すると1kHzで約1.9となった。
最大出力は約36W。
高域の周波数特性は80kHzで-3dBとなりトランスの説明書とほぼ同じになった。
やはり負帰還は必須で来週は負帰還を調整しよう。




  


Posted by はりー at 17:49Comments(0)EL34